責任あるオペレーション
責任ある業務
Vertivは、従業員、顧客、株主、そして当社がサービスを提供するコミュニティにとって最善の利益であると信じる、責任あるビジネス慣行に努めています。施設および業務プロセスにおける継続的な強化改善の取り組みを通じて、エネルギー使用量を減らし、炭素や廃棄物の排出量を最小限にとどめることを目指したプロセスとプログラムの実施に努めています。改善への道のりを歩み続けるために、私たちはVertivオペレーティングシステムを利用しています。これは従業員の教育と能力改善を通じて、当社の生産プロセスにおける廃棄物を特定し、除去していくという包括的なアプローチです。
より効率的な業務を目指した進展を追跡するため、炭素排出量、エネルギー使用量、水消費量、廃棄物、リサイクル、安全管理、および環境管理の実践といった重要な指標をモニタリングしています。効率的な業務を目指した戦略の中核となるのが次のような信条です。
環境管理
Vertivは、世界各地の製造施設で環境管理システムを導入しています。これらのシステムは、国際標準化機構であるISOの世界的に認知された規格に準拠して設計されており、私たちはすべての重要な拠点と事業部門で、ISO認証の取得に向けた積極的な取り組みを行っています。
当社の相当数の拠点がすでにISO14001認証を取得しています。この認証は環境管理システムの責任ある運営を目的とした最上級の認定として広く認知されています。私たちは、各拠点に適した認証を特定するため徹底した評価を継続的に実施し、認証取得に向けた取り組みを優先的に行う戦略的なロードマップを主要各所で策定しています。
オペレーションの効率化
2023年を通じて、私たちは環境コンサルタントと連携し、主要な環境へのインパクトの追跡とモニタリングという取り組みを継続してきました。私たちは協力して、炭素排出量、エネルギー消費量、水の使用量、廃棄物の生成とリサイクルなどを含め、環境へのインパクトに関する指標の収集方法を合理化するためプロセスをさらに改善しました。この戦略的なパートナーシップは、高レベルのデータ統合とプロセスにおける一貫性を確保することにより、当社のレポートの信頼性を高めています。環境専門家の知識を活用することで、透明性の高い正確な環境レポートの作成を実現しています。
2023年、私たちはグローバルな事業展開において、いくつかのエネルギー効率および炭素効率プロジェクトを実施しました。
- Vertivは、北米オハイオ州デラウェアに新設されたカスタマーエクスペリエンスセンターを正式に公開し、最新のマイクログリッドのパワーを実証する革新的なソリューション、Vertiv™ Dynamic Powerを披露しました。
- 2023年を通じて、メキシコのモンテレイは 深刻な水ストレスに悩まされました。Vertivのモンテレイ施設は、施設の冷却に使用される空調装置から出る水を集め、その水を使用に適した飲料水に変える革新的な水再生利用システムを設置することにより、市の水道への依存を軽減するための行動を起こしました。
進歩のためのパートナーシップ
進歩のためのパートナーシップ
Vertivは、重要なデジタルインフラに関する環境問題について、顧客、同業他社、その他の業界リーダーと協力することを信条としています。そして私たちは、自社の業務のみならず産業全体による環境へのインパクトの軽減を模索する数多くの取り組みに参加しています。このような取り組みの例としては、以下のようなものがあります。
- Eco Edge Prime Power (E2P2)プロジェクト - E2P2は、データセンター環境に経済的で回復力のあるプライム電源ソリューションを提供する、環境への影響が少ない燃料電池の開発と実証を目的とした、欧州連合の資金による研究プログラムです。
- Sustainable Digital Infrastructure Alliance (SDIA) - SDIAは、2030年までに持続可能なデジタルインフラを目指すロードマップの実現を目的とし、官民を問わず、業界や分野を超えたステークホルダーが結集しています。
- European Data Centre Association (EUDCA) - EUDCAは、欧州委員会が掲げる2050年までの気候ニュートラルデータセンターの目標達成に向けたガイドラインを定めた自主規制イニシアチブである「Climate Neutral Data Centre Pact」の策定に貢献しています。
- RISE Partnership Program - Vertivは、データセンター業界の持続可能性の向上を支援するプログラムを監督する研究機関RISEの創立パートナーです。
- Sustainable Tropical Data Centre Testbed (STDCT) - STDCは、電力と冷却の消費、二酸化炭素排出量、ラック密度の増加に関する課題に対応するため、熱帯気候におけるデータセンターの冷却ニーズを理解し、対処することを目的としたプログラムです。
- 米国エネルギー省ARPA-E COOLERCHIPS - このイニシアチブは、コンピュートエレクトロニクス用の新しい高性能、高信頼性冷却システムの開発を目的としており、新しいクラスの電力密度の高い計算システムとデータセンターを可能にし、データセンターの冷却による環境へのインパクトを低減する次世代の冷却技術を推進する可能性があります。
責任ある環境、衛生、安全(EHS)慣行
安全性はVertivの価値観の基盤であり続けます。私たちは、事業と組織にはその従業員の安全な労働環境を構築するための責任があると固く信じています。当社は、私たちが事業を展開するコミュニティと個人を保護することを意図したポリシーと慣行を設計し、強化します。
企業EHSポリシー
企業環境安全ポリシーは、組織全体における環境、衛生、安全慣行のための包括的な要件と基準を確立します。これらのポリシーは、当社の敷地内にいる、または当社のために他の場所で働くすべてのVertiv従業員、請負業者、訪問者に適用されます。
環境、衛生、安全の重要性は、当社の組織のすべてのレベルで明白です。当社のEHSパフォーマンススコアカードは、先行および遅行の主要なパフォーマンスインジケーターを組み入れており、当社のCEOおよびエグゼクティブリーダーが毎月見直しを行い、EHSレポートをVertivの取締役会に報告します。
詳しくは、当社の安全ポリシーステートメントおよび環境ポリシーステートメントをご覧ください。
労働安全衛生管理システム
私たちは包括的なグローバル労働安全衛生管理システムを導入し、環境、衛生、安全慣行を監督しています。この管理システムは、従業員、臨時アソシエイト、請負業者、下請業者を対象とし、リスクの緩和と、より安全な労働環境の促進を目指す国際的に認められた基準であるISO 45001:2018に準拠しています。
当社の品質ポリシーおよび認定についてさらに詳しく学ぶ。
すべての人を保護するためのEHSリスク管理
Vertivは労働に関連する危険性を定期的に特定・軽減し、リスクを評価する堅牢な手順を確立しています。事故報告安全プログラムを通じて、私たちは負傷や事故に関して適切なスーパーバイザーおよびマネージャーに報告を行い、徹底的な調査を実施して根本原因を突き止め、結果を共有し、今後の再発を防ぐための是正措置を実施します。さらに、Vertivの危険性伝達安全プログラムにより、従業員、訪問者、顧客、およびサービスプロバイダーが、Vertivの施設や業務の現場で使用される化学物質に関連する安全、衛生、緊急情報へ確実にアクセスできるようにしています。
Vertivは、EHSリスクを緩和するように設計された、他の多くのプログラムやポリシー、システムを維持しています。これらには以下のものが含まれます:
- 密閉空間への立ち入り
- 請負業者の安全
- 有害エネルギーの制御
- 緊急計画
- 環境管理
- 人間工学
- 施設管理
- 落下防止
- 防火対策
- 危険性伝達
- 危険物
- 事故報告
- 産業衛生
- 作業安全性分析
- 管理システム
- 材料の取り扱いと保管
- 機械保護
- 医療と応急処置
- 個人用保護具
- 安全行動観察
- 物理的危険性の標識と表示
- サポート委員会
- トレーニングシステムと記録
- 歩行-作業路面
- ベンダー管理